【ビジネス向け】ECに強い!レンタルサーバーの選び方・4つのポイント

売れるECサイトを目指すなら、その第一歩は正しいレンタルサーバー選びから始まります。どんなに訪問者にとって使いやすい魅力的なECサイトが完成しても、土台となるレンタルサーバーに問題があると、安定的に運営が行えず売り上げを落としてしまう結果にもなりかねません。ECサイトを運営するにあたってどのようなレンタルサーバーを選ぶべきか、ポイントをおさえておくことが必要です。

【ビジネス向け】ECに強い!レンタルサーバーの選び方4つのポイント

ECサイトのサーバー選びに失敗した事例とは?

ECサイトは、個人ブログや会社のコーポレートサイトなどの情報開示を目的としたサイトと異なり、商品の紹介や宣伝に主眼がおかれ、最終的に商品の購入に結び付けるのが特長です。そのため、購入過程で訪問者が快適に過ごせるよう構築する必要があります。

ところが、ECサイトのレンタルサーバー選びを誤ってしまうと、せっかく訪問者が商品を購入しようとしても、サーバーの過負荷や障害などでECサイトが閲覧できず、販売の機会損失となってしまいかねません。また、ページが表示されるのに時間がかかってしまうと、訪問者は見る気をなくしてサイトから離脱してしまい、やはり販売の機会損失につながることになります。土台となるレンタルサーバーが原因で、このような現象が発生し、ECサイトの目的が果たせなくなるような事態は招きたくないものです。

レンタルサーバー選定基準の解説

世の中にレンタルサーバーのサービスは星の数ほどあり、その機能・スペック・費用は千差万別。目指したいECサイトを思い浮かべつつ、以下4つのポイントを軸に比較すれば、最適なレンタルサーバーを見つけられるでしょう。

▽レンタルサーバー選定の基準

  1. サーバーの安定性
  2. ネットワークの強靭性
  3. 緊急対応の可能性
  4. サポート品質

選び方1. サーバーの安定性

ECサイト用のレンタルサーバー選びで最も重要なのは安定性といえます。サーバーは、だれでもインターネットを使うようになった現代において、インフラともいえる重要な存在です。障害が多発して閲覧できない期間が長いようであれば、その分機会損失になりますし、訪問者の信頼を失うことにもなりかねません。


サーバーの安定性をはかるポイントとして、以下3つに着目するとよいでしょう。

  1. サーバーの稼働率
  2. 同時接続数
  3. SLA(サービス品質保証制度)の有無

まず「サーバーの稼働率」とは、言葉通りサーバーが正常に稼働している割合を示しています。安定性が高いレンタルサーバー程、そのことをアピールするために稼働率を公開しています。レンタルサーバー選びの際には公式サイトなどでチェックしてみるとよいでしょう。稼働率99.99%(10000分のうち9999分稼働)以上のサービスなら、安定性の高いサービスと考えられます。

次に「同時接続数」とは、ホームページに同時にアクセスできる訪問者数を指します。例えば同時接続数が10なら、10人の訪問者が同時にそのホームページにアクセス可能です。11人目以上はアクセスできず、エラーメッセージが表示されることになります。当然この同時接続数が多ければ多いほど、安定性が高くなります。稼働率と同様に、レンタルサーバーのサービスによっては同時接続数を公開しているので、稼働率とあわせてチェックするのがおすすめです。

最後の「SLA」とは、サービスの品質について定めた保証のことで、その品質を下回った場合は料金の返金が行われます。そしてSLAの項目の中には、前述の稼働率が入っていることが多いので確認してみましょう。SLAのあるサービスが安心して利用できます。

選び方2. ネットワークの強靭性

ネットワークの品質も、レンタルサーバー選びの基準として確認しておきたいポイントです。


具体的には以下2つを確認するとよいでしょう。

  1. データ転送量
  2. バックボーンのネットワーク

まず「データ転送量」とは、レンタルサーバーが許容する転送量の合計値を表しています。例えば、訪問者がECサイトを閲覧する際には、そのページが訪問者のPCやスマートフォンなどにダウンロードされ、その分の転送量が発生することになります。この時は50GB/月なら月間50GBまで転送量を利用できることを意味し、それ以上の転送量が発生するとサイトが表示されるまでに時間がかかったり、全く表示できなかったりします。(利用サービスによって症状が異なります)データ転送量は、サービスによって公開の有無を確認してみましょう。もちろんこの数字が大きいサービスは、ネットワークが強靭ということができます。

なお、仮に商品画像を掲載した商品紹介ページの容量を2MBとすると、転送量50GB/月の場合は約25,000回表示できる計算です。その上で、1人あたり平均5ページ参照するなら、月間5,000人程度のお客様が訪問しても問題ないということになります。このようにして、ご自身で運営するECサイトの想定とあわせて計算してみると、どのくらい転送量が必要になるか分かるでしょう。

そして次の基準が、サーバーの「バックボーンとなるネットワーク」です。レンタルサーバーでは大容量のバックボーンが用意されていますが、サービスによって大きな差があります。そのバックボーンを多数のユーザーにより共有することになりますので、大容量のバックボーンを持つサービスの通信品質が良いとは限りません。しかし、1つの参考値にはなるのでしょう。なお、バックボーンが100Gbpsに近いかそれ以上であると、十分なネットワークが用意されていると考えてよいでしょう。

選び方3. 緊急対応の可能性

レンタルサーバーによっては、ユーザーがサーバーに保存したコンテンツを自動的に保存(バックアップ)してくれるオプションを提供しているので確認しましょう。たとえば誤ってコンテンツを削除してしまった際や、レンタルサーバー側の障害でデータが消失してしまった際などは、こういったオプションの利用有無によって、回復のためにかかる手間と時間が全く違います。

仮にバックアップが残っていれば、サイト回復のためのコンテンツアップロードや簡単な設定は数時間で済ませることができます。一方、バックアップがなければ、コンテンツの作成からやり直さないといけないため、100時間・200時間をかけても回復できないこともあります。また、サイトが元に戻るまでの間、ECサイトではそれだけ機会損失が生まれ、訪問者の信頼もなくしてしまいかねません。

バックアップのオプションは、サービスによって無料のものから月額数万円・数十万円以上のものまであります。予算と照らし合わせて選ぶとよいでしょう。

選び方4. サポート品質

レンタルサーバーによって、サポートの品質はまちまちです。レンタルサーバーでECサイトを構築する場合、ECサイト用のソフトウェアの設定等は、ユーザー自身で行うか専門の業者に依頼するという二択になります。しかし、例えばECサイトを運用するのに必要となるMySQL(商品情報を管理するデータベース)やPHP(カートなどを動作させるのに必要なプログラム)といったサーバーが提供する機能に不具合が生じた場合は、最後に頼れるのはレンタルサーバーのサポートです。高品質なサポートが付くサービスを利用することで、問題が生じた際にもスムーズに解決できるため、レンタルサーバー選びの重要なポイントになります。


サポートの品質をはかる基準として、以下があげられます。

  1. 電話サポートの有無(営業時間)
  2. マニュアルの充実度
  3. オペレーターの対応力

まず「電話サポートの有無」ですが、レンタルサーバーによっては電話でのサポートがそもそも無いことがあります。仮にあったとしても、営業時間が短かったり土日に営業していなかったりすることもあります。ECサイトの運営においては、土日や夜にも問題が発生することもあるため、できるだけサポートセンターの営業時間が長い方が便利です。

次に「マニュアルの充実度」については、公式サイトのサポート情報をのぞいてみるとよいでしょう。マニュアルのボリュームや分かりやすさはサービスによってまちまちですから、契約する前に確認してみることをおすすめします。

最後の「オペレーターの対応力」も、契約前に出来る限り確認してみるとよいでしょう。インターネットの口コミを見たり、契約前にサポートセンターへ電話してサービスの仕様等を質問したりするとよいでしょう。そこでオペレーターの対応が良いか確認してみてください。

サーバーの種類別のECサイトに対する適性一覧

以下、レンタルサーバーの種類毎、ECサイトを運用する際の適性を表にまとめました。

NO 種別名 特徴 小規模な
ECサイト
大規模な
ECサイト
サーバー運営の
手間・難易度
主な価格帯
1 共用サーバー 同じサーバーを複数のユーザーで共用するサービス。 簡単 数百円~数千円程度
2 専用サーバー 1台のサーバーを占有できるサービス。 専門的な知識が必要 数千円~数万円程度
3 マネージド専用サーバー 1台のサーバーを占有できるのは専用サーバーと同じだが、その管理を提供元に任せられるサービス。 比較的簡単 数千円~数万円程度
4 VPSサービス 同じサーバーを複数人で共有するのは共用サーバーと同様だが、「あたかも1人で1台のサーバーを使っているように」特別な設定が施されたサービス。 専門的な知識が必要 数百円~数千円程度
5 クラウドサービス(パブリッククラウド) インターネット上のサーバーやストレージなどの資源を「必要なだけ」使えるサービス。 高度に専門的な知識が必要 数千円~数十万程度

安価な共用サーバーも、ここ数年で機能や性能が大幅に上がっているため、小規模なECサイトなら共用サーバーで十分構築や運用が可能です。それに対して、1日に購入者が数百人を超えるような大規模なECサイトであれば、共用サーバー以外も検討に入れたほうがよいでしょう。

 

まとめ:
いかがでしたか。ECサイトを運営する際に必要なレンタルサーバーも、ここに挙げた4つのポイントを基準にすれば、適切なサービスを選ぶことが可能です。レンタルサーバーの種類によって、ECサイトの適性や価格も異なるので、運営するサイトや予算などにあわせて最適なサービスを選ぶようにしましょう。

 

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